aikatakiaのブログ

遊ぶゲームがあれば積むゲームもある。

Supraland

クリア前の感想

最初の印象としては、インディーズ洋ゲーならではのざっくり投げ出し感があった。どうしても戦闘がわちゃわちゃして、後ろからいつの間にか殴られてて悔しいという状況にもよく陥ったため、少し様子見していた。

再開してみて、コツをつかみ、ひとつ謎が解けると一気に面白みが増した。そしてどっぷりハマる。投げ出し感はあるにはあるが、総じて親切なほうのゲームだと考え直した。

FPZ(ファーストパーソンゼルダ)とでもいえるだろうか、メトロイドプライムばりのジャンプ要素もあり、装備強化するたびに探索が楽しくなる。

クリア後の感想(ちょっとしたネタバレあり)

月並みな感想だが、とてもすごいゲームだった。やさしく夢のある舞台。よく練られたレベルデザイン。新規性と意外性をもったアイテムの数々と、その幅広い使い途の活用を迫る謎解きが波のように押し寄せる。集大成であるラスボスも、ここでそう来るかと感心した。

そして、とある条件を満たすと買えるようになるアイテム「幸福」で思わず声を上げてしまった。効果としては、垂直方向のジャンプ力が大幅に上がる「だけ」なのだが、これだけで公式チートMOD的存在。

Minecraftでゲームモードをサバイバルからクリエイティブに切り替えた状況というか、パイロットウィングス64で苦労した末にやっとバードマン(どちらかというとジャンブルホッパーだが)で遊べるようになった状況というか。探索の自由度が一気に上がるだけでなく、とてつもない爽快感が加わる。紫ビームで高度な技を駆使しなければたどり着けなかった宝箱にも、直感的にアクセスできるようになったり、数と場所が限られたジャンプワープに頼らずに、世界を文字通り飛び回ることができるようになる。この、スケール性の劇的強化からは、塊魂のラストステージを初めてプレイした際に受けた衝撃に近いものを感じた。

各種名作ゲームのオマージュも豊富で、終始面白みがあった。そういえば左手で剣を振るのは、リンクさんをインスパイアしていたのかと、クリア後しばらくしてからやっと気づいた。